藍先輩の危険な溺愛レッスン。

「昨日まではこの世の終わりみたいな顔してしょげてたのに。わかりやすいんだから愛菜は。そっか仲直りできたんだね」


「うん」


素直にうなずく。


「よかったじゃん」


「うん」


えへへって緩みきった顔で笑った。


「ねえねえ２人でいるときってどんな会話してるの？」


今日の瑠夏ちゃんはやけに突っ込んで聞いてくる。


「ええと」


先輩が甘いことばかり言ってきて私が恥ずかしがるのを見て喜んでるの……なんてとても言えない。


そんなこと言ったら完全にのろけてるように聞こえちゃうから。


「普通だよ、普通の話してるだけ」


「ふうん、普通なんだ」


「うんうん」


「また甘やかされてそうだね愛菜」


「そう思う？」


「思う思う。だって愛菜は守ってあげたくなるタイプだもん。
庇護欲を掻き立てられちゃうの」


「へ？ひごよくって」