藍先輩の危険な溺愛レッスン。
レッスン7

レッスンの成果



「愛菜どうしたの?朝からニヤニヤしちゃって」


「え、そうかな」


教室の自分の席に着いたら瑠夏ちゃんが開口一番そう言ってきた。


「愛菜ったら、口元が緩んじゃってるよーさては」


「えっ、違うよ何にもしてないから」


慌てて口元を隠したら、瑠夏ちゃんにアハハって笑われた。


「何かしたんだー朝から熱いねー」


「違うの、違うの」


力いっぱい否定するけど瑠夏ちゃんにはお見通しみたい。


私って直ぐに顔に出ちゃうみたいなんだ。


「あーあ。私の愛菜がこうも簡単に落とされちゃうなんて。藍先輩って只者じゃないよね」


大袈裟に額に手を当ててため息を吐く瑠夏ちゃん。


「おっ、落ちてないもん」


小さい声で反論した。


いや、でも完全に落ちてるよね。


やっぱりそう見えるよね。
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