藍先輩の危険な溺愛レッスン。
まさかこんなことされちゃうなんて思ってもみなかった。


パクパクと魚みたいに酸素を吸うのが精いっぱい。


「離して」


「だーめ。もう俺のものだよ」


耳元で熱っぽい吐息がかかってかあっと身体中が沸騰した。


「んんっ……」やだ、変な声が出ちゃったよ。


「最後まで奪っちゃおうかな」


彼は嬉しそうに私の首すじに頬を寄せる。


「も、だめ」


ジタバタ両手と両足を動かすけどビクともしない。


体育館の中にはすでに3年生の生徒達がいて、一斉にこちらを見た。


恥ずかしくて死にそう。


ひー、みんなこっちを見てるよー。


体育の準備の手を止めてしげしげと眺められた。


先輩の身体が密着してただでさえ胸がドキドキして恥ずかしいのに……。


さらなる羞恥が加わってもう限界。


バコッ。


と、その時どこからともなく飛んできたバレーのボールが先輩の頭を直撃した。
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