藍先輩の危険な溺愛レッスン。
レッスン8

玄関でのキス



「あ、あの先輩聞いてますか?」


「聞いてるよ。中梅神社の夏祭り?いつだっけ?」


ここは、先輩のお部屋。


そしてなぜか後ろに立っている彼が私に腕を回しているいわゆるバックハグ状態。


一緒に晩御飯を食べた後、キッチンでお皿を洗っていたらいつの間にか先輩が後ろにいて……。


両手が濡れているので彼の腕を振り払うこともできない。


彼の手はちょうど私のお腹のあたりで組まれているのでくすぐったいやら恥ずかしいやらで身体中が熱くなる。


「明日です。クラスのお友達と一緒に行くことになったので明日はここには来れないんです」


最近毎晩のように彼のお部屋で晩御飯を一緒に食べている.


だから、明日は予定があってこれないって伝えておこうと思った。


先輩は怪訝そうに尋ねてきた。


「友達?女の子と?」


「いえ、クラス全員です」


「じゃあ、男もいるの?」
< 251 / 332 >

この作品をシェア

pagetop