藍先輩の危険な溺愛レッスン。

アドレス交換



翌日学校へ行くと、クラスのみんなが今夜の夏祭りの話で盛り上がっていた。


いよいよかー、私も頑張らないと。


なんとか不自然じゃないように男子とも話さないといけないな。


「愛菜、大丈夫?なんだか顔が怖いけど」


「え?そうかな」


知らず知らずのうちに全身に力が入ってしまっている。


お祭りは夜だというのに朝からこれじゃあ身が持たないかも。


「愛菜、今日大丈夫なの?ほんとは彼氏と行きたかったんじゃない?」


「え、彼氏って?」


「藍先輩」


「……彼氏なのかな」


改めてそう言われてみるとよくわからない。


「付き合おうとかそういう話しないの?」


「してない」


もしかしたら私重要な何かを忘れてる?


でもあれから先輩とはラブラブのはず。あくまでも私の感覚でだけど。
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