藍先輩の危険な溺愛レッスン。
「今回は俺の負け」


負けって、どういう意味かわからなくて首を傾げたけれど。


ハッと我にかえると羞恥心で叫びだしそうになった。


私、ブラのホックがはずれていて胸のあたりがスースーしてる。


慌てて両腕で胸元を隠しながら抗議した。


「先輩のエッチ。ブの……はずすなんて」


恥ずかしすぎて、ブラの単語を言えない。


真っ赤になりながら恨めしげに睨んだ。


「え、なんのこと?俺そんなことしてないよ」


だけど先輩はシレッとして、とぼけている。


ま、まあ証拠なんてないからこれ以上なんにも言えないけど。


「胸が小さいとはずれやすいのかもしれないな」


彼はあろうことか、私の胸の小さいことをからかってきた。


カッとなり思わず否定する。


「ち、小さくありません」


いえ、ほんとは小さいですけど。
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