運命が変えた一夜 ~年上シェフの甘い溺愛~
綾乃が首をもう一度横に振る。

「どうしたんだよ。何があった?言ってくれないとわかんないよ。ごめん」
察することができない綾乃の気持ちに悟が申し訳ない気持ちになった時、綾乃が小さな小さな声で言った。

「こども・・・」
「ん?」
悟が聞き返す。

綾乃は涙で言葉に詰まりながら言う。

「あかちゃ・・・できちゃ・・・っ・・・」
「えっ!?」
その言葉に悟はすべてを察する。

綾乃の涙の意味も動揺も。
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