運命が変えた一夜 ~年上シェフの甘い溺愛~
「今日だったよね?」
「あぁ。無理はしなくていいんだぞ?」
「大丈夫。会って直接お礼を言いたかったし。」
「ならいいけど。無理はすんなよ?」
「うん。ありがとう。」
出産をしてから綾乃の体調は落ち着いている。妊娠後期からの精神面の安定は保たれていて、夜泣きで思うように眠れなくても悟のサポートも手厚く、不安定になることはない。
「雑誌でしか見たことの無い人だから、緊張しちゃう。」
「大丈夫だよ。そんな奴じゃない。」
「そうなの?」
「それに今回は奥さんも一緒に来るって言ってから、子育ての先輩に話を聞いたらいいよ。」
「楽しみ。出産祝いもたくさんいただいて、どれも使える物ばかりで、ほかにもいろいろ情報聞きたかったの。」
「だな。育児書に載ってないことのほうが多いもんな。」
「うん」
今日は大切な来客がある。
レストランのランチタイムが終わってから、レストランに来る予定だ。
< 337 / 349 >

この作品をシェア

pagetop