愛しても、いいですか
「うん、そうだったね。


…今日は沙耶香ちゃんとここで一緒に暮らすために連れてきたんだ。沙耶香ちゃん、俺と一緒にここに住まない?」

………………………。

…は…?一緒に暮らす?ここで?

「…はぁぁぁぁっ⁉︎」

たっぷり数十秒掛けて頭の中でその言葉を反芻し噛み砕いて理解した時、あまりに驚き過ぎて静かな部屋に私の間抜けな声が響いた。危うくコーヒーを溢す所だった…

「沙耶香ちゃん、いいよ!今感情が思いっきり顔に出てた!」

嬉しそうに顔を綻ばせる大石さん。

…いや、今はそこじゃない。絶対違う。

「…突然何を言ってるんですか!一緒に暮らすってどういうことですか!」

コーヒーを一旦丸い木目調のローテーブルに置いて、思わず立ち上がり大石さんに食ってかかる。
まあまあ落ち着いて、と大石さんに手を引っ張られまたソファーに座らされる。

「隼にももう許可は取ってあるから」

隼にぃの許可⁉︎

「隼にぃが了承したんですか⁉︎この同居を⁉︎」

思わずもう一度立ち上がる。

「うん、よろしく頼むって」

「…いやいやいや…隼にぃは、事情は知ってるんですか」

「うん、大体は」

それで許可したと…勝手に許可したと…
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