エリート外科医の灼熱求婚~独占本能で愛しい彼女を新妻に射止めたい~
 

 * * *


「それじゃあ、器の回収に行ってくるね!」


 ……なんて、そんなことを思っていたのは、もう一週間も前の話だ。


 結局、あのあと近衛先生から連絡が来たのはたったの一回。

 それも、ショートメッセージが入ってきただけだった。

 ……連絡先を教えてもらった翌日は、もしかしたら本当に連絡がくるかもしれないと思って、携帯電話を握りしめて眠った。

 二日目も、同じく。三日目は、今日こそ連絡がくるだろうと、いつもよりも携帯電話を気にしてしまう自分がいた。

 四日目と五日目も、同じように携帯電話を気にしていたと思う。

 そして六日目、【今、何してる?】というショートメッセージが入ってきて喜びと脱力感、切なさが織り混じった複雑な気持ちになった。

 【これから休憩です。近衛先生はお仕事ですか?】

 メッセージが届いてすぐに返信したけど、近衛先生からの返事は七日目の今日も返ってきていない。

 そして一週間が過ぎた夜、もう携帯電話を気にするのはやめようと心に決めた。

 八日目の今日は、昨日、タツ兄ちゃんが届けた出前の器を回収するために、中央総合病院の外科医局を訪ねることになっている。

 ……大丈夫。別に、私はいつも通りにしていればいいんだから。

 配達用のバッグを背負ったままエレベーターを待っていた私は、高鳴る胸を落ち着かせるように深呼吸した。
 
 
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