クールな副社長はウブな彼女を独占欲全開で奪いたい
 昨日連絡を入れるのが遅くなったので、私の帰りをずっと待っていた姉にはたくさん心配をかけた。

 そして帰って来るや否や、遥人さんとのすれ違い話をして、付き合う報告をしたので忙しそうに目を白黒させていた。

 姉が私と同じように一生懸命おめかししているのは、今日遥人さんが姉に挨拶をしたいというから。

 改めてインタビュー記事を見てみたが、陸さんは遥人さんと顔立ちがよく似ていた。

 それをポロッと漏らしてしまい、『第二の国宝級イケメンと会うのなら、万全な状態で挑まないといけない』と鼻息荒くしていたところまでが昨日の出来事。

 マンションに着いたと連絡を受けて、姉とふたりエントランスまで降りる。

 道路のわきに止めた黒い車の横に、遥人さんは優雅に立っていた。

 今日もいつもと変わらず、白のシャツに黒のパンツというシンプルな服装。

 でも腕時計や靴の小物使いがお洒落で、うっとりと見惚れてしまう。

 夏の陽射しすら、彼を引き立てるためにあるようにすら感じるくらいだ。
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