褒め上手な先輩の「可愛い」が止まりません

わざわざ踵を返してまで一緒に登校するなんて……本当に先輩のことが好きなんだね。

邪魔にならないよう、先に2人で学校へ足を進めた。



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──


「あ! 清水さん! 才木さん! おはよう!」



教室に入ると、既に登校していた須川くんが手を振りながら挨拶してきた。


朝からご機嫌な様子。
何かいいことでもあったのかな?


席に座ると、黒板に大きく書かれた座席表が目に入った。


あ、今日席替えするんだったっけ。

朝のホームルームでくじ引きをして、掃除の時間に移動するんだよね。


それでルンルンしてるのかぁ。



「ねぇ清水さん!」

「ん?」



教科書とノートを机の中に入れていると、後ろからポンポンと肩を叩かれた。

振り向くと、口角が最大限まで上がっているニコニコ顔の須川くんと目がパチリ。


そ、そんなに席替えが楽しみなの……?


いつもと様子が違う彼に少し戸惑っていると。
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