褒め上手な先輩の「可愛い」が止まりません
「あ! 実玖ちゃん!」
「先輩……⁉」
なんと兄達と一緒に来たのは雪塚先輩だった。
「先輩もモデルやるんですか?」
「うん。私も西尾くんに頼まれたの。よろしくね!」
話によると、私にモデルを頼んだ日の夜に、『景斗と一緒にモデルをやってほしい』と連絡がきたらしい。
雪塚先輩、色だけじゃなくて服にも詳しいし。
背は私ほど高くはないけれど、平均よりも高めだからモデルにはピッタリだ。
数分後、他のモデルさん達も集まり、文化祭の日までの予定表を元に、ショーについての簡単な説明が行われた。
採寸は後日行い、練習の日程など、詳しい話は期末試験が終わってから話すとのこと。
文化祭が行われるのは11月の中旬。
今が6月の上旬。
まだ5ヶ月以上も先だけど、手芸部は衣装作りに加え、ステージ作りも行うため、早めに準備を始めるのだそう。
「説明は以上です。ここまでで、何か気になるところや質問などはありますか?」
「はい」
部長の問いかけに、隣に座っている須川くんが真っ直ぐ手を上げた。