白いジャージ3 ~先生とバージンロード~
『直っぺ・・・彼氏怒ってる?ごめんな。明日話そうと思ったけど・・・今言うよ。本当は会って話したかったけど、彼氏がいること知ってて、デートに誘うって変だよな』
静かな山の中、はっきりと聞こえる要君の声。
真っ直ぐな気持ちが伝わってきて、辛い。
『あのさ・・・俺、ずっと前から直っぺのことが好きだった』
全部ちゃんと聞こえた。
直は、携帯を少し俺から離そうとしたが、俺は抱きしめるように直を引き寄せて、直の頬に自分の頬を当てた。
『実は、彼女とも別れた。直っぺに彼氏がいることは知ってたけど、どうしても抑えられなかった。伝えても直っぺを悩ませるだけだと思ってたけど、俺・・・本当に苦しくて。言わなきゃ、前に進めない気がして』
「要君・・・ごめん」
直の心の中が見たいと思った。
俺が今隣にいるから、直はきっと言葉を選んで話している。
俺がいなかったら、直はどんな言葉を要君に返したのだろう。