白いジャージ3 ~先生とバージンロード~


「あとはたっくんを教育するだけだな!」



先生は隣に座るたっくんの髪をくしゃっとして、笑った。



たっくんもゆかりを呼び、ゆかりはたっくんの隣にちょこんと座った。



私一人ソファに残されて、みんなの視線を一斉に浴びた。



呼ばれる?



今度は先生が「おいで」って言ってくれるのかな?





「直、お前もここへおいで・・・って言いたい所だけど、俺が行く!」





立ち上がった先生が、ソファへドカッと座って、私の肩に手を回した。





「俺達も負けないように頑張ろうな」




耳元で囁いた先生。





楽しい時間。


幸せな瞬間。




大好きな仲間と過ごす大切な時間を一生覚えていようと思った。




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