白いジャージ3 ~先生とバージンロード~



「それでは、試着室へご案内します」



ほんの数分なのに、離れることが寂しかった。


先生を案内したのが、女性だったことがまた辛い。



私は、小さなサイズのドレスを、お腹を引っ込めて、無理して着た。



鏡に映る姿を見て・・・自分でもびっくりした。



まるで別人だった。


結婚、するんだぁ・・・



自分のウェディングドレス姿を見て、また実感が湧いてきた。



「彼氏さん、お待ちですよ!」



試着室のカーテンの向こうには・・・

チョーかっこいい先生が立っていた。



胸にバラのコサージュを付けた先生が、恥ずかしそうに髪を触る。



「お・・・おぉ!!すげーーー!」




私の姿を見て、先生はものすごく喜んでくれた。




私は、先生のその表情が何とも言えず、好きだと思った。


ちょっと照れたような、嬉しそうな顔で、目を細くして笑っていた。






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