白いジャージ３ ～先生とバージンロード～

遂に報告･･･

先生が戻って来た。


ほっとした表情を見て、安心した。


ちゃんと荒木さんに伝えられたんだね、先生。



私の気持ちを理解してくれてありがとう。





「お～い！みんな。ちょっと俺から話がある」



声の大きい先生。


マイクなしでも店の端まで聞こえる声。

よく通るその声が、大好き。


教室にいても、校庭にいる先生の声が聞こえてドキドキしてたんだよね。




「今から真剣な話をする。ちょっと時間をくれないか」




マイクを持った先生が、司会の男の子の隣に立って、店の中を見渡した。



目が合ったような気がした。

先生は、今から私とのことを報告するんだ。




ざわざわしていた会場が静かになり、みんな食べるのを止め、前の方へ集まった。





「ずっと･･････お前らに言えなかったことがある。本当は、もっと早く報告したかった。でも、出来なかった。え～っと･･････」



先生は、落ち着かない様子で、髪をかきあげ、天井を見上げた。




先生･･･

頑張って。