白いジャージ3 ~先生とバージンロード~
俺は右手を差し出した。
握手をした。
卒業式に全員と握手をしたことを思い出した。
「おう。幸せになれよ。お前の積極性と忍耐力は、きっとこれからの人生で役立つと思うから。いい人生を送ってくれよ」
「先生もね。あんまりみんなに優しくすると矢沢さん悲しむから・・・いくら元気付けるためだとしても、これからは、『運命』なんて言葉を他の女の子に言っちゃだめだよ」
荒木は、泣いてるのか笑ってるのかわからない表情でそう言った。
店の中から笑い声が漏れる。
「はははは。そうだな。気を付けるよ」
直、荒木にお前の気持ちは伝わったと思うよ。
お前のおかげで、荒木も前に進めるだろう。
「じゃね。先生幸せになってね。矢沢さんにももう気にしないでって言っておいてね」
「あぁ」
荒木はトイレに行くと言い、俺は先に店へと戻る。
~先生目線END~