白いジャージ3 ~先生とバージンロード~


最終面接の朝、たくさんのメールが来ていた。


仲良しグループ全員から同時に送られた5通のメール。


授業中にこっそり送ってくれたメール。



慣れないスーツとハイヒール、まっすぐな前髪。


これで最後。



ゆかり達に比べると大変さは半分以下だと思うけど、就職活動は大変だった。


これで最後になるように、気を抜かずに頑張らないと。



会社の前で深呼吸。


先生が会社の前で電話するようにと言ってくれていた。



「もしもし。先生~!緊張だよ」


『落ち着いて。そのままの直で大丈夫だから』



たった一言だけど、先生の言葉が私をほっとさせてくれる。



大好きな彼氏と、大好きな友達からの応援。



私は、会社のドアをノックした。




面接を受けるのは私を含め6名。

このうち何人が合格できるんだろう。



面接というよりは、雑談のような感じで面接官の人は、私達をリラックスさせてくれるように優しく話してくれた。



5月に結婚を控えていることを話しても、最初の面接を突破できたのは、この専門学校の卒業生がいたからかも知れない。


先輩のうち半分は、私の専門学校から入社していると知った。



受かるかな。



結果は、1週間後。





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