白いジャージ3 ~先生とバージンロード~


チュンチュン・・・・・・



すずめの声の聞こえるこの部屋が好き。



窓のすぐそばの電線に並んだすずめ達の音楽会。




この音色を聞くと、朝だなって思う。





「・・・せんせ・・・」





私は手を伸ばして、隣にいるはずの先生を探す。


先生はもうベッドにいなくて、先生の枕はほんのりと温かかった。



「先生の匂い~」




私は先生の寝ていた場所に転がって、先生の温もりを感じていた。



スーパーマンが来てくれたおかげで、すっかり熱も下がったようだ。


せきも出なくなっていた。



1階からいい匂いがしてきて、私はゆっくりと起き上がり、階段を下りた。





< 98 / 391 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop