結果、恋をする。
昌悟の恋人。
「って感じ。」

「・・・・・って感じじゃないよ!何それやば!!」


あたしは大悟とはるかさんの話を聞いて足をバタバタさせた。


「えー!!いいじゃん!今は?!大学生?社会人?」

「・・・いや、今は・・・。」

「のんびりしてる感じ?」

「・・・・・・・・そうじゃな。」


キーンコーンカーンコーン


チャイムがなりゆっくり窓を見ると、外が夕日に包まれていた。


「帰ろうや。」

「ん?うん。」


大悟は自分の荷物を持って先に教室から出て行った。


「・・・・・?」


今日はいろんな事があったなぁ。

あたしも帰ろ・・・。っとカバンにテキストを入れると、
ガラガラッと教室のドアが開く音がした。
振り返ると、金色の髪の毛が見えるけど、西日で顔が良く見えない。


「大悟・・・?」

「残念!!昌悟くん♡」


ドアのそばにいるのは昌悟さんだった。


「いろちゃん、大悟くんは?」

「もう帰りましたよ?」

「え?!まじ?たいぎぃー。」


昌悟さんが座り込む。


「会いませんでした?」

「会わんかった。無念じゃ・・・。」


昌悟さんがすっと立ち上がる。


「いろちゃん帰ろ!!送るけぇ!」

「え?!いいですよ?!わざわざ送ってくれなくても。」

「ダメ!!いろちゃん女の子じゃろ!!危ないおじさんがおるかもしれんけ!」


半ば強引に昌悟さんに手を引っ張られ教室を出た。
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