堕天使、恋に落ちる
散々右手を翻弄されて、それだけで身体が震えていた。身体も熱い。
「はい!OK!
で?命。ちゃんと紹介したからいいよね?言っとくが、これが最初で最後だよ!由那に会わせるの」
「えー。こんなに天使だと思わなかったからなぁ。
また会わせてよ!もちろん、一徹付きでいいから!」

「ダメだ!一度だけの約束だろ?」
「わかったよ……じゃあ後の事は任せるよ!」
「じゃあな!」

そう言ってマンションを後にした。

帰りの車内で、並んで座り一徹はぴったり私にくっついている。
また再度、先程命さんに触られた手に吸い付いていた。
「も……やめ、て…それだけで……変になる…」
「ダメ!ちゃんと消毒しないと……」
「でも……これ以上は………」
「あ…もしかして、他のとこも触ってほしくなった?」
「え…?」
「大丈夫…帰ったら、たくさん愛してあげるよ……」

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「んふぅ…や…あぁ……いって、つぅ……も…だめ…」
「まだまだだよ……俺の愛は…こんなものじゃないよ………」
家に帰り着いて、そのままベッドに連れていかれた。

一徹の深く重い愛が、少しずつ少しずつ…私に侵食していく。
仕事の迎えが来るギリギリまで、愛され続けた。

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