堕天使、恋に落ちる
私は一徹に出逢う前まで、とても規則正しい生活をしていた。
毎朝6時には起き、お弁当を作り、朝食を食べ片付け、用意をして、出勤する。
仕事終わりはまっすぐ帰り、夕食を食べ少しゆっくりして、毎晩21時半からか22時には就寝していた。
その私が今では全く正反対の生活をしている。
いまだに慣れないのだ。

「ねぇ、一徹はきつくないの?それにこんな私、嫌にならない?」
洗面所に着き、素早く一徹はガウンと下着を脱ぐ。
私はそもそも何も着ていないので、そのまま二人でお風呂場へ。
そしてお互い身体を洗い合って、今は浴槽に浸かり二人向かい合って、私は一徹の膝の上に座る。
一徹は浴槽に浸かると、必ず私のおでこや頬っぺた、目元や口唇にキスをする。
私はそれを受けながら聞いてみた。

「ん……全然。あんま寝なくてもいいし、由那のこと嫌になる理由がない。なんで?」
「私全然朝起きれないし、毎日一徹が抱っこしてお風呂場に連れてきてくれるでしょ?あんまりきつい時は、一徹が着替えさせてくれたりするし。呆れたりしないのかなって!」

「むしろ呆れる位色々お世話したいと思ってるよ!」
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