堕天使、恋に落ちる
色んな奴等が由那を二度見している。
龍一や、鏡子が由那をアクセサリーと言うだけのことがあって、由那は容姿端麗なのだ。

本人には全くその意識ないのが、玉に瑕だ。

まぁ由那は俺の腕にしっかりしがみついているので、いいのだが。
いつかさらわれそうだ。
「てか、由那絶対離れるなよ!」
「当たり前だよ。人多いし……やっぱ日曜は人多いね…」
「だな。由那ちっちぇから、潰されるな…!」
「だから!一徹にくっついてんの!離さないでよ!」
「離すか、馬鹿!」
「あー、馬鹿って言った!馬鹿は一徹なのにぃ!」
「ハハハッ」
「笑われた…///」

楽しい。こんなの初めてだ。
こんなに満たされる思いは。

ピピピピ………
ん?命?
「ちょっとわりぃ。由那」
「うん」

「なんだよ!」
『一徹。あの話なんだけど……天使ちゃんに会わせてくれるってやつ!』
「あー」
『今週店行くから、その時会わせてよ!三人で飯食べよっ!』
「うん。わかったよ」
『じゃあねー。よろしく』
「あーわか―――
あっこら!由那!どこ行ってんだよ!?」

何か気になる物を見つけたのだろう。
急にフラッと店の前に行く、由那。
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