堕天使、恋に落ちる
そう、ほんとに強くなりたいと思っていた。
一徹は元ホストだ。
色んな女の人と関わりがある。
嫉妬して取り乱さないように……
一徹を困らせないように。

昼食後、一徹の服を買いたくてメンズショップに行く。
これだけは私が払いたいと懇願したのだ。
一徹はしぶしぶ了承してくれた。

「一徹。これ着てみて!」
「あぁ」
「………」
「なんだよ!?」
「素敵……カッコいい////」
ホストやってただけあって、何でも似合う。
「ありがと」
「じゃあ次、これね!」
「まだ着るのかよ!」
「そうだよ?」
それから何着も着せかえ人形のように着せたのだった。

「うん、やっぱこれにしよっ?」
「あぁ、由那がいいならいいよ」
「フフ…じゃあ買ってくるー!」

会計し戻ると―――――
「一徹ぅ、たまには遊んでよぉー。冷たいこと言わずに」
「ウザい。俺はもうホストじゃないし、優しくする必要ない」
「だから言ってんじゃないぃ!彼女いてもいいから、たまにはホストとして楽しませてって!」
「それに離れろ!こんなとこ由那が見たら……」

また、一徹のお客様だろう。
一徹の腕に自身の腕を絡めて、甘えていた。

一徹は元ホスト。
こんなこと位で嫉妬しない!

必死で自分に言い聞かせる。
< 83 / 129 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop