堕天使、恋に落ちる
フフ…
「由那?」
「天使、ちゃん?」

「なんか命さん、可愛い(笑)…」
「は?」
二人がハモる。
「あっごめんなさい…!年上の方に可愛いなんて……」

「由那」
「へ?」
なんか一徹の黒い雰囲気……増し、た…?
「天使ちゃん、それ天然?」
「え?あの……」

「失礼いたします」
従業員さんがちょうど入ってきた。
「女将の原田と申します。本日は御来店ありがとうございます。
こちらの伊月が担当させて頂きます。よろしくお願いいたします」
「神石様、お連れ様、本日は御来店ありがとうございます。担当の伊月です。よろしくお願いいたします」
「うん、よろしくー」
「あぁ」
「あ、こちらこそ突然申し訳ありませんでした。私がワガママ言ったから、ご迷惑かけましたよね…?
本当にすみませんでした!」

「いえ、顔をお上げ下さい。神石様にはいつもお世話になっておりますので、いつでも大歓迎です」
「そうですか…よかった~」
「フフ…可愛らしいお客様ですね、神石様」
「でしょ?凄く可愛いの!でも、生憎俺のモノじゃないんだよね……」
「フフ…では、ごゆっくりお楽しみ下さい。失礼いたしました」
女将さんが、退室する。

「では、ご用意させていただきます」
「よろしくお願いします」
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