お日さまみたいな温かい君に包まれて
『西尾くん、この問題はどの公式を使えばいいの?』

『ん? あぁ、これは2番の式を使うといいよ。まずは……』



顔を上げると、2人は体を寄せ合って仲睦まじく問題を解いていた。


……なんか距離近くね? 見せつけてんのか?


東馬は老若男女問わずみんなに優しい上、特に女子の扱いに長けている。
優等生で性格もいいから、校内でファンが多いらしい。


雪塚さん、いつも1人で勉強したり読書してて、クラスメイトと話してるイメージがないけど、東馬とはよく話してるんだよな。

もしかして、東馬のファンだったりして。



「おー、解けた! ありがとう!」

「いえいえ~」



顔はそのまま、目だけを上げて、笑い合っている彼らをチラリ。


笑ったところ初めて見た……可愛い。
って、何ドキドキしてるんだ。今勉強中だぞ。



40分後、数学を終えて、一旦休憩を挟むことに。
バッグから水筒を出して水分補給をする。



『西尾くんは1日にどれくらい勉強してる?』

『平日は数時間で、休日は朝から夜までしてる時もあるよ。部活がある日はもっと少ないけど、毎日勉強するようにはしてる』

『朝から夜まで⁉ すごいね!』
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