お日さまみたいな温かい君に包まれて
視線を感じて我に返ると、近くにいたクラスメイト達がギョッとした顔で固まっていた。

急いで顔を戻して爽やかに笑ってみせたものの、返ってきたのは苦い笑み達。


……なるほど。俺の恋心が流出しやすい理由が今わかった。


クラスのみんな、今まで見苦しい姿を見せ続けてきてごめん。以降気をつけます。




「ただいま。はい、弁当箱」

「おかえり。クッキーはどうだった?」

「ん、めっちゃ美味かったって」



帰宅後、母に弁当箱と空のプラスチック容器を出した。


……すごいニコニコしてる。

どうやら俺は、性格だけじゃなくて、感情がすぐ顔に出るところも受け継いでしまったようだ。



「あら! それは良かった! 実はね、今日みんなで食べたクッキー、あれ、ほとんど景斗が作ったクッキーなのよ!」

「は……?」



説明によると、母が作った生地には星と花の型を、俺が作った生地にはハートの型を使ったと。

やけに形に偏りがあるなとは思ったけど……ん? ってことは……。



「あら、顔赤くしてどうしたの?」

「っ、うるせぇ……!」



アホ! そういう大事なことは先に言えよ! めっちゃ褒められてたじゃねーか……!

吐き捨てるように言い返し、熱くなった顔を隠すように早足でリビングを後にした。
< 93 / 239 >

この作品をシェア

pagetop