ONLYYOU~赤ちゃんのパパは脳外科医、愛してはいけない人を愛してしまいました。~
紡の意識回復によって今後の治療方針を決める合同カンファレンスを行われた。
一ヵ月間意識不明だった人間の機能回復は容易じゃない。
紡自身の努力は不可欠だった。
別件で産科医局に訪れ、互いに時間があったので、マキと少しコーヒーを飲みながら話をした。
マキと紡が同型の血液型だと知る者はごく一部されていたが、何処かで漏洩して、噂になっていた。

「逆に何か…敦司様や院長に迷惑掛けてるね…」

マキの方が噂に敏感に反応して、逆に伊集院家に気を遣っていた。

「マキの方こそ大丈夫か?」

「何が?」

マキはコーヒーを一口喉に通し、ワザと惚けて返す。
「何がって…お前の方がショックだったろ?」

「まぁね・・・でも、父親が違うコトはずっと前から分かっていた…敦司様や院長から俺の出生の秘密を教えて貰ったし…俺は母に守られ生まれた命なんだと分かった…父だと思っていた人は父ではなかったけど…俺を此処まで育ててくれた。父さんには言葉では言い尽くせないぐらい感謝している。俺は父さんと同じく…このまま…産科医として邁進していくよ」




「・・・マキが次の院長になればいい…そうすれば、もっと東亜は良くなる気がする」

「院長??俺は別に…院長の椅子に興味ないよ」

「・・・俺だってないさ…」

なのに父は俺を院長の椅子に座らせたがる。






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