ONLYYOU~赤ちゃんのパパは脳外科医、愛してはいけない人を愛してしまいました。~
ICUに行くと紡のベット脇にはマキが居た。

「槇村君か…」
「院長…」

紡は目を開けて、俺達の方を見ていた。
そして口許に笑みを湛える。

「紡君…俺だよ俺…千歳だよ…分かる?隣に居るのは和寿だ…」

「分かるよ…」

紡は言葉をはっきりと話していた。

「凄いだろ?ツムツム」

「紡だ・・・奏弥」

「話ができるんだね…奇跡だよ…紡君」

「千歳さんのおかげだ・・・」

「一番の恩人は槇村君だからね…」

「俺は別に…」

紡はキョトンとマキを見ていた。

「あ、まぁ―・・・今から検査室に移動して…色々と検査するから…いいかな?紡君」

「いいですよ…どうぞ」

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