まっしぐら!!
「おはよー。」
できるだけ大きな声で。昨日からグループに入れてもらった、グループ仲間の夏奈と千夏に声を上げる。
「あっ、綺那ちゃんはまだ来てないの?」
「そそっ。なんかー、電車が遅れてるらしいよー。」
そのまま、沈黙が流れる。夏奈と千夏が凄まじく気まずそうな表情をしている。
「あー、今日暑いのー。」
千夏が耐えきれないようにぼやいた。
「それな。めっちゃ暑い。てか天気予報見た?今日やばくね?」
「わかる〜。もうダルすぎてサボろうかと思ったもん。」
「サボるのはやめとけって。お前ただでさえ顔が治安悪いんだよ。」
「いや夏奈も同類じゃん?」
「その点真凜は治安良すぎて心配だわぁ。」
「え、わ、私?」
急に話を振られて真凜はどぎまぎする。夏奈も千夏も、根っからのいい人だったから、真凜が話し始めるのをにこにこ待っていた。
「私、全然だよ〜。こーみえて、結構ワルだよ?」
「そゆとこだよー。てか純粋すぎて騙されそうなんだけど真凜。」
「分かる。まぁ夏奈も純粋だと思うけどな。」
「それは無い、てかさ、昨日真凜さ、告った?」
「……あっ。」
唐突すぎて。びっくりしたまま、真凜は固まった。なんて言われるんだろう。急に肩をすくめる。こんなさり気ない言葉に恐縮してるなんて、私、情けない。そう思いながら、言葉に詰まる。
「すごいじゃんねー。頑張りなよー?」
心が解された。
意地悪でもなんでもない、素直な優しさが、心にストンと、落っこちた。
「ありがと。頑張るって。」
振られた昨日のダメージが、一言で消化される。心も体も、前を向く。昨日のことは、忘れられない。けど、けど、友達がいるんだもんね。
「おはよっ」
気づけば、綺那も教室に入ってくる。リュックサックを背負いながら、にこにこっと挨拶を交わし、可愛く欠伸をする。
「おはよっ」
ここが私の居場所。きっとそうなんだ。
だから私、振られても諦めらんないや。
できるだけ大きな声で。昨日からグループに入れてもらった、グループ仲間の夏奈と千夏に声を上げる。
「あっ、綺那ちゃんはまだ来てないの?」
「そそっ。なんかー、電車が遅れてるらしいよー。」
そのまま、沈黙が流れる。夏奈と千夏が凄まじく気まずそうな表情をしている。
「あー、今日暑いのー。」
千夏が耐えきれないようにぼやいた。
「それな。めっちゃ暑い。てか天気予報見た?今日やばくね?」
「わかる〜。もうダルすぎてサボろうかと思ったもん。」
「サボるのはやめとけって。お前ただでさえ顔が治安悪いんだよ。」
「いや夏奈も同類じゃん?」
「その点真凜は治安良すぎて心配だわぁ。」
「え、わ、私?」
急に話を振られて真凜はどぎまぎする。夏奈も千夏も、根っからのいい人だったから、真凜が話し始めるのをにこにこ待っていた。
「私、全然だよ〜。こーみえて、結構ワルだよ?」
「そゆとこだよー。てか純粋すぎて騙されそうなんだけど真凜。」
「分かる。まぁ夏奈も純粋だと思うけどな。」
「それは無い、てかさ、昨日真凜さ、告った?」
「……あっ。」
唐突すぎて。びっくりしたまま、真凜は固まった。なんて言われるんだろう。急に肩をすくめる。こんなさり気ない言葉に恐縮してるなんて、私、情けない。そう思いながら、言葉に詰まる。
「すごいじゃんねー。頑張りなよー?」
心が解された。
意地悪でもなんでもない、素直な優しさが、心にストンと、落っこちた。
「ありがと。頑張るって。」
振られた昨日のダメージが、一言で消化される。心も体も、前を向く。昨日のことは、忘れられない。けど、けど、友達がいるんだもんね。
「おはよっ」
気づけば、綺那も教室に入ってくる。リュックサックを背負いながら、にこにこっと挨拶を交わし、可愛く欠伸をする。
「おはよっ」
ここが私の居場所。きっとそうなんだ。
だから私、振られても諦めらんないや。