Dying music〜音楽を染め上げろ〜
バタッッ
保健室を出ると突き当たりの廊下まで走った。角までくると恭弥が聞いてきた。
「涼、何してたの⁇」
「アレ誰⁈」
怜斗は構わず聞いてくるし。
「ちょっと待てッッ‼︎」
🎶〜〜♪〜♪〜♩〜♬♪〜♪〜……
保健室からギターの音色が聞こえてきた。怜斗と恭弥は驚いて涼を見る。
「涼,コレ」
「あの茶髪の人が弾いてる。名前は如月夏樹。」
「如月…⁇」
「音聞いてみろ。めちゃ上手いだろ⁇」
♩〜🎵🎶♬ーーー♩
「たしかに。」
恭弥が答えると
「なんでお前そいつのこと知ってんの?」
「それは…」
涼はここ数十分の出来事を話した。
ーーーーー…
「まぢか…」
怜斗が涼を見る。でもすぐ黙って考えた。
「ん?ってことは,もしかしてお前‼︎あの茶髪のこと」
「うん。如月くんを勧誘しようと思う。」
その言葉に2人とも目を丸くした。
「うっは‼︎マジで?でも俺怖ぇよあんなヤンキー」
一方恭弥は
「それ本気⁇」
眉間にシワを寄せながら聞いてきた。
「おう。」
「不安しかないんだけど…。」
あんまり乗り気ではなさそうだ。
「今は時間ないからまた来ようぜ。」
ー やっと見つけた,バンドメンバー候補。