あの夏空の下、君と生きた七日間。
近くには大きな橋と幅広い川があり、目を開けてられないほど眩しい朝陽に照らされ、白い煌めきを放っている。河川敷のような場所で、僕の幼い頃からのお気に入りスポットだ。

夜が明けたばかりだからか、人気は全くなくその分、草木を揺らす風も涼しくて、心地よく感じる。

当時、早朝ランニングに連れ出してくれた幼なじみとは家も近かったし、兄弟のように仲良しでもあり、最初の頃はよく一緒に走っていた。けれど中学卒業を機に彼はなぜか引っ越しをし、通う高校は変わらないものの、自転車通学をするようになった。

引っ越しの理由は未だに不明だ。何回か聞き出そうともした。けれど、その度に曖昧に話を逸らされるばかりで、かれこれもう高校二年生。まるで、聞かないでと拒まれているよう。その内聞き出すのも面倒になってきて、諦めの気持ちまでついてしまった。でもいつかは話してくれたらいいなって思っている。

ふと隣に人の気配を感じる。

誰だろう……。

そう思いながら、隣に立つ誰かの姿を視界に入れた。

雲ひとつなく果てしない真っ青な空の下、女子にしては長身の少女がそこには立っていた。僕が男性の中で、低めの百四十五センチに比べ、彼女は百六十センチを軽く超えてそうだ。

服装は藍色のネクタイがついた淡い緑色のセーラー服に、藍色のスカートを合わせている。周りにはよくスカートを膝上まで短くしている人が多いけれど、彼女は膝下。そして見慣れた制服だからか、すぐに同じ高校の生徒だとわかる。
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