訳アリなの、ごめんなさい
少し安心したのか、やはり疲れている妃はすぐに床についた。


後をユーリーンに任せて。足早に部屋へ入る。

戻るやいなや、起きて待っていたリラに命じる。

「いますぐ、殿下の騎士のブラッドを呼んでほしいの!」

就寝の準備をしていたリラは意味がわからないと言う様子でぽかんとしていた。

そしてしばらくして我にかえると

「なりません!こんな夜遅くに御令嬢が男性を部屋にいれるなど!」

断固反対であると、叱られた。

しかし、私も譲る気はなくて、

「事は火急よ!そんな事言ってられないわ!
不都合があるなら、わたしから出向くからとにかく彼を捕まえて頂戴!」


そう強く言って、渋々、本当に渋々、従わせた。

リラが退室してしばらくすると、バタバタと、複数の足音が廊下に響いて聞こえてくる。

ノックの音の後に、ブラッドと、リラ、そしてラッシュバルト大尉が入室してきた。


「深夜に殿方1人ではまずかろうと、ラッシュバルト大尉もご一緒していただきました。」

私は不本意ですと言いたげなリラに、私はくすりと笑う。

「ありがとう。問題ないわリラ。お茶をお願い」

ここまできたら仕方ないと言うように、お茶の準備に退室したリラを3人で見送る。

「このような遅い時間にどうしたというのだ。」

狼狽したようにブラッドが私をみる。

たしかに、妙齢の令嬢がこんな遅い時間に男性を部屋に招き入れるなどあっていいことではない。

彼が狼狽えるのも当然だ。

「とにかく座って頂戴。ちょっと面倒なことになったのよ」

そう言って2人をソファに促す。
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