惚れ薬が効かない体になる訓練をうけた私には許婚の手練手管も通じない……はず  【プロット】
【主要キャラクターの説明】

●リル
主人公。幼いころから惚れ薬に慣れる訓練をうけており、適齢期の今、惚れ薬は効かない体になっている。やわらかな髪質の茶色のロングヘア。
兄と弟がいるが、兄弟たちはリルのように、何かの薬に慣れるための訓練は受けていない。
普段のリルは、のんびりとした素直な性格だが、一度決心したら即、実行にうつすタイプ。
親同士が決めた、リルはまだ会ったこともない男性(アランという名の青年)と結婚する前に、幼いころ出会った初恋の相手にもう一度会いたい思い、この願いを実行するため館をとびだす。

(《主人公リルが暮らす世界設定》……19世紀ヨーロッパに似た外観の、架空のファンタジー世界。建物、衣服、食事は19世紀のヨーロッパと似ているが、魔術と科学が融合した独特な文化も存在している。例……普段は手鏡として使用する小物が緊急時には外部と通信できるアイテムにもなる、など)

お菓子作りと美味しいお茶をいれることができるのが特技であり趣味――ということになっているが、これも『万一、通常の惚れ薬は効かないリルにも効くような強力な惚れ薬がもられたときでも、その効果を無効化もしくは効果を最小限におさえるため』に身につけた知識を、あやしまれずに使うため。惚れ薬対策だけでなく、解毒作用のあるお茶にもくわしい。

●アラン
リルの許婚。黒髪の美青年。
リルにやさしく接するが、ときおりリルをあわてさせるような、甘い言葉をささやく。
リルが初恋の相手を探す旅(日帰り)にでたときは、ともにでかけて協力してくれた。
初恋の相手と再会できなかったリルを自分の別荘に招待する。
本人同士が望んだ婚約ではないので、リルが初恋の人を忘れていなくても、かまわないと考えているのか、それとも別のおもわくがあるのか、どちらにせよ、リルにとってアランは謎めいた存在。
アランの一族は薬草にくわしい者が多く、女性にモテる者も多い。それをリルの両親は『強力な惚れ薬をつくり、それを使っているのだろう』と考えている。
アラン自身も一時期、薬草の研究に没頭していた時期があると噂されている。
リルはなかなか気づくことができないが、アランこそリルが昔出会った、リルの初恋の相手。
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