燕雀安んぞ天馬の志を知らんや。~天才外科医の純愛~
「で、あたしが25歳になったら、その拓海があたしの婚約者ってことよね?」
「うん……正確にはつばめちゃんが22歳のときに婚約した。イヤだった?」
「別に嫌じゃないわ。むしろ嬉しい!」
あたしが言うと拓海は驚いたように目を見開く。
「……そうなの?」
「だって医者って言うだけで本当に何も知らない人と結婚するって覚悟はしてたから。拓海で良かった! これが夢じゃなくて、現実になればいいのに!」
「……えっと……なら、よかった」
拓海は戸惑ったように笑う。あたしはその顔にまた見とれてしまう。
だって、やっぱり、この顔。拓海の笑顔好き。
「あたし、あの時会っただけだけど、拓海が初恋だったもん」