燕雀安んぞ天馬の志を知らんや。~天才外科医の純愛~


「そういえば、つばめさ。僕はずっと子どもが欲しいなって言ってるのに、なかなか頷いてくれないよね?」
「……なんで今、そんな話……」


 私が天馬先生を見ると、天馬先生はとてもさわやかな笑顔で、

「交渉事は自分が有利な時にする方がいいんだよ」

と言った。
 次期病院長である彼は、父や外部顧問からいろいろと経営についても学んでいるようだが、なんだか学んで得ている内容が、思ったのと違う気がする……。



「なにそれ」
「先延ばしにするの、つばめの悪い癖だと思うんだけど?」
「……うぅ」


 そうですね。
 私が先延ばしにしすぎてますよね。

 でもね、自分は結構しり込みするタイプなのだと思う。
 病院のこと以外は。

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