燕雀安んぞ天馬の志を知らんや。~天才外科医の純愛~


「それに何度も僕と一条をくっつけようとしてきてたし」
「そもそも一条先生と付き合ってるんじゃないんですか」

 私が思わず言うと、
「それ本気でずっと信じてたって、つばめ心底バカだよね」
と辛辣な言葉と冷たい目線が降ってきた。

「え……?」
 私は天馬先生にそんな冷たく言葉をかけられたことがなくて、驚く。
 っていうか、あなた、そんなこと言うキャラだったの⁉



「一条は幼馴染だよ。あいつが漏らしてギャーギャー泣いてたのも知ってる。お互い、そういう感情はないよ。どちらかというと姉? ほんと横暴な姉だな。そんな感じ」

「……うそ」
 私は首を振る。


 だって、二人はあんなに似合ってた。いいコンビで、いい相棒で、いいカップル。
 そんな風に私の目には映っていた。

 それを見て、私がニヤニヤしていたのもまた事実だ。

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