捨てられママのはずが、御曹司の溺愛包囲で娶られました

次の日、紗耶香と五年前の話をしていると、まだどうにも話がかみ合わない。
そこで思い出すあの怪メール。情報を流出させたのは確かに副社長の斎藤だろうが、長谷川がだしたのか。

「紗耶香どうした?」

急にコーヒーを飲む手をとめて考え込む紗耶香に俺は問いかける。

「ねえ、婚約の話なんてなかったのよね?」
「ああ」
それが何だろ。そう思うも副社長の斎藤がそれほど社長に執着しているとは思わなかった。
そんなことを思いつつ、俺は口を開く。

「紗耶香をここまで完璧に犯人に仕立てて、一緒に俺にも責任を取らせて失脚させて社長になりたかったんだろうな」
ため息交じりに言えば、紗耶香は呆然とした表情で首を振る。

「違うかもしれない」
「え?」
青ざめた紗耶香の表情に俺は紗耶香を見つめた。
< 228 / 251 >

この作品をシェア

pagetop