きみのため


おかしい…おかしい…


やっぱりおかしい…



わたしの予感は間違ってなかったんだ。



2週間前のドライブのときから…
紫乃くんは…──




「はぁ…はぁ…ひゅぅ…」



痛みで視界にノイズが走る。

どうにかなりそうだった。




「動かすともっと痛いからあんまり暴れないでね?まぁ、痛がってる真央も可愛いんだけど」



紫乃くんは刃物に貫かれた手を避けるように、わたしのシートベルトを装着した。


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