HONEYBEE(3)~エリート外科医の婿入り婚!!溺愛は御遠慮致します~

私は後部座席へと乗り込んだ。

「久しぶりね。充斗」
同じビルで仕事をしながら、私達はすれ違ってばかり。
「久しぶりだな…仕事は忙しいのか?」

「まぁまぁね…充斗は?」

「俺もぼちぼちだ」

年も近いとあって、昔から仲が良かった。
一人娘の私にとって、充斗は兄のような存在だった。

「で、何処で食べるの?」

「赤坂『梁山閣』だけど…」

「まさか…充斗…私の父に頼まれて…」

「まぁな…実は春斗叔父さんに頼まれた…」





< 12 / 194 >

この作品をシェア

pagetop