HONEYBEE(3)~エリート外科医の婿入り婚!!溺愛は御遠慮致します~
私は後部座席へと乗り込んだ。
「久しぶりね。充斗」
同じビルで仕事をしながら、私達はすれ違ってばかり。
「久しぶりだな…仕事は忙しいのか?」
「まぁまぁね…充斗は?」
「俺もぼちぼちだ」
年も近いとあって、昔から仲が良かった。
一人娘の私にとって、充斗は兄のような存在だった。
「で、何処で食べるの?」
「赤坂『梁山閣』だけど…」
「まさか…充斗…私の父に頼まれて…」
「まぁな…実は春斗叔父さんに頼まれた…」