HONEYBEE(3)~エリート外科医の婿入り婚!!溺愛は御遠慮致します~
そして、二人で手を繋ぎ合いながらタイムズスクエアを歩いて、エンパイアステートビルの展望台からニューヨークの朝の街を眺めた。

「見て見て…自由の女神よ!!黒人さん」

「言わなくても見えてるぞ…眞白」

彼はそう言って、私にバックハグして来る。

「何だか…朝からくっつきすぎよ…黒人さん」

「何だよ!?くっつかれて…喜んでるのは誰だ?眞白」

振り返り肩口で彼の顔を見ているとチュッとリップ音を立てて、キスを落とされた。

「いきなり何よ!?」

「キスしただけだ…」

日本なら、人目を気にするけど、此処はニューヨーク。
恋人同士がキスしてても、皆振り向かない。
素知らぬ振りをしている。

「次は『自由の女神』だな…」

「うん」

「行くぞ。眞白」

黒人さんも柔らかな笑みを浮かべ、私から離れ、今度は腕を掴んだ。

二人で摩天楼デートを満喫していた。

「さてと…『自由の女神』まではどうやって行こうか…地下鉄で向かうか?」

「うん…地下鉄乗ってみたいと思ってたの…嬉しいわ」

「その前にはしゃぎ過ぎて喉が渇いた…あそこで飲み物を買って来るよ…眞白…お前は此処で待ってろ」

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