HONEYBEE(3)~エリート外科医の婿入り婚!!溺愛は御遠慮致します~
私は連れ出され、共にタクシーに乗せられてしまった。

「貴方ね…私にだって仕事があるんだから…勝手に子作りとか強要しないでよ…」

「…俺と一緒にタクシーに乗ったと言うコトは…結婚する気はあるんだろ?眞白」

「それは貴方が強引に腕を掴むから…」

「でも、タクシーに乗ったのはお前の意志だ」

「そうだけど…」
父の命がそう長くないと考えれば、この結婚は急ぐ必要がある。
でも、私はこんな形の結婚ではなく…出来れば運命的な出逢いをして、結婚したいと思っていた。
―――幼い時、祖母の死を知り、病院の渡り廊下で泣いていた私を慰めてくれたお兄ちゃん。
歳は私よりも七、八歳ぐらいは上だろうか・・・

そのお兄ちゃんが私にそっとくれた六ペンスのコイン。
このコインは幸せを呼ぶコインだと言っていた。

今もそのコインは私の財布にずっと入っていた。
名前も知らない彼だけど。

私にとっては彼が初恋の人。そして私の待つ王子様。

「何を考えてんだ?」

「えっ?あ…別に…」

世良さんが隣に居たんだ・・・

すっかり、自分の世界にトリップしていた。








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