消えない傷・消えない痛み

**実家暮らし


美桜は、暖大が生まれてから
実家でお世話になっていた。

そこで、今後の仕事も考えて
両親や里子と話して
実家に戻り暖大が五ヶ月に
なると仕事へ復帰をした。

保育園もあるが
母・菊乃が、「主婦でいるから」
と、言ってくれて
里子も
「私も力になりたい。」
と、言ってくれた。

それに父・徹が
暖大を溺愛して
帰るのを反対していて
母も里子も飽きれはてていた。

潤天堂大学まで駅ひとつだし
駅に自転車を置いて
使用することに。

車は、いざと言う時の為に
実家に置いている。

暖大には、お乳とミルクの併用に
切り替えていった。

しばらくは搾乳きを使って
保存したり廃棄したりした。

仕事から、帰ると
暖大が手を叩いて喜んでくれる
「ひろ、ただいま」
と、言うとキャッ、キャッ、と
喜んでくれる。
暖大を抱いて膝に置き
食事をとる。

お風呂は、父・徹の仕事で
あがると着替えをして
母乳とミルクをあげて
眠りにつく。

お義母さんには、
暖大に会えないときは、
写真を送っている。

暖······
暖大は、皆に
可愛がってもらっているよ。
写真の暖は、ニコニコと
笑っている。

本当に両親には
感謝しかない
「お父さん、お母さん、
本当にありがとうございます。
二人がいるから私は好きな仕事が
できるの。」
と、言うと
お父さんもお母さんも
「また、美桜と暮らせて
その上、暖大と一緒に暮らせて、
私達の方が嬉しいんだ。」
と、父が言うと
母も、「そうよ。」
と、言ってくれた。
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