寄り添う花のように私はあなたの側にいたい
「今はまだ僕自身、結婚はできません。小花さんには、妾になって頂きたいんです。」

「妾!?」

父もあげはさんも、目を大きくして驚いている。

「……妾にするくらいで、私の許可を取りにくるなんて。保君は、余程小花が大事なんだな。ああ、いいよ。保君は、私も知っている。誠実な人間だ。小沢家と繋がりができるのもいい。小花がいいのならば、私は反対しないよ。」

「お父さん……」

言って、ハッとした。

「お父さん?……今、お父様の事、お父さんって言った?」

ため息をついた父は、あげはさんにこう告げた。

「小花は、おまえの姉妹だ。今まで隠していて、すまないな。」

「この子、お父様の隠し子?だから、保さんの妾になるの?」

あげはさんは、泣きじゃくって、その場にしゃがんでしまった。

「いやいや。保さんが他の女と、枕を共にするなんて!」


あげはさん。

よっぽど、小沢さんの事好きなんだな。

「あげはさん。」

私は立ち上がると、あげはさんの側に片膝を着いた。

「私も、保さんの事好きです。どんな事があっても、付いていきます。だから許して下さい。」

「誰があんたみたいな、卑しい女に!」

あげはさんは、私の身体を押し倒すと、書斎から消えてしまった。
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