寄り添う花のように私はあなたの側にいたい
「私とは、嫌ですか?」

すると保さんは、私を強く抱き寄せてくれた。

「どうしてそう思ったの?」

「どうしてって……今日徳次郎さんに、それが私の勤めだって言われて。」

「徳次郎め。余計な事言ったな。」

「そんな余計な事だなんて!」

その瞬間、私の唇と保さんの唇が重なった。


初めての口付けは、お酒の匂いがした。


「小花。子供は、僕達が愛し合っていれば、自然にできるよ。」

「そういうものなの?」

「そうさ。だから、そんなに急がないで。」

私だけを見下ろす保さんに、胸がドキドキした。

私の視界、保さんだけでいっぱいだ。
< 41 / 107 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop