寄り添う花のように私はあなたの側にいたい
「嫌です!」

保さんは、強く否定した。

「僕は、小花と一生生きていきていくと、決めたんです。さわか嬢じゃない!」

「それが、この結果だ。」

お父様は、保さんが丸めた書類を、もう一度指さした。


保さんとお父様は、睨み合いが続いている。

これ以上、二人が睨み合っても、平行線になるだけ。


「あの、もう止めて下さい。」

私は二人の間に入った。

「保さんの結婚の申し入れを受けた、私が悪いんです。」

「小花!」

「もう、止めましょう。これ以上睨み合っても、事は進みません。」

私がそう言うと、二人は顔をお互いに背けた。

「僕は、何と言われようと、小花と結婚します。」

「ダメだ。お前の結婚相手は、さわか嬢だ。それ以外、認めない!」

2人は、顔を背けても、睨み合ったままだ。

「もういい!さわか嬢には、俺から話をしておく。」

保さんは立ち上がると、書斎を出て行った。

私も慌てて、書斎を出ようとした時だ。
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