旦那様は征服者~帝編~
「紫織。どうしようか…?お仕置き」
「好きにしていいよ?帝の」
「監禁はしないであげるよ?でも外に出る時は、常に俺と一緒に出るようにしよう。一人での外出禁止。
買い物も俺と一緒に行くんだよ。
あと……
俺以外の縁を全てを消して?」
「縁?」
「スマホのメモリーを俺だけにして、親も友達も絶縁して?
それがお仕置き。
ほんとの意味で、俺だけのモノになれよ…!」

「………うん」
これ以上逆らえない。
私は既に、帝の支配下にあるのだから。

苦しいなんて思わない。
そんな感情、とっくになくなってしまった。


私は常に帝に怒られないかを考えて生きている。
その時点でもう、私の意志はないも同然だから。
その方が楽なのかもしれない。

もう怒られなくて済むから。

「帝。愛してるよ」
「フフ…俺も。ずっと紫織を征服し続けるからね」



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