旦那様は征服者~帝編~
「紫織、スマホ」
「あ、うん。はい」
帝がスマホを確認する。私はその間に夕食の食べる準備をする。
「何もないみたいだな」
そう言うと、テーブルにスマホを置き、
「紫織、脱がせて?」
と私を呼ぶ。
「うん」
帝の元に行き、着替える手伝いをする。
私がネクタイを外したり、ワイシャツのボタンを外したりしていると、やっぱり帝は私の髪の毛等で遊ぶ。
私の頬や耳などに、キスをしながら帝が、
「電話で話してたやつってどうゆうこと?」
と再度聞いてくる。
「ん……耳…や、だ……ほんと…取ってくれ…た…だけだよ…?」
「ふーん。でもなんで?」
「なんでって?」
「紫織が頼んだの?」
「違うよ!高いとこにあったから、踏み台がないか探してたら、たまたま私が背伸びして取ろうとしてたの見られてたみたいで、取ってくれたの」
「ずっと見られてたの?」
「さぁ?よくわからない」
「ちなみに何の商品?」
「え?帝のおつまみ」
「あーアレか!じゃあいいや!」
「え?いいや!って?」
「紫織が使うものなら、捨てなきゃでしょ?」
え━━━━?
どうゆうことだろう。
「赦されないよね?他のやつが取ってくれたのを、紫織が使うなんて」
「そこまでしなくても…」
「そこまでしなきゃダメだよ!紫織は俺だけの紫織なんだからね。だいたい他のやつが取ってくれたなんて、考えただけで、そいつ絞め殺したい位だよ」

そう、帝はそうゆう男なのだ。
私に執着し、支配してるのだ。
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