朝戸風に、きらきら 4/4 番外編追加
___心配かけてごめんなさい。
もう私、大丈夫です。___
いつも、いつも。
大丈夫、って笑う時は、
「明るく」あろうとする時だった。
『那津 依織と一緒に、いつか働きたいからだよ。』
いつか、なんか待ってられるか。
もうこれ以上、我慢はしない。
だって俺は最初から、お前以外は要らない。
こんなに必死になって朝っぱらから
良い歳した大人が、全速力で走っている。
”上司だから”なんて自分でも笑える。
言えるはずが無い。
そんなもんで取り繕えたら苦労しない。
"たとえば朝、扉を開けて
一番に吹き込む風は、毎日表情を変える。
その風は、穏やかに
寄り添ってくれる時もあれば、
痛みを伴う強さで容赦なく
向かってくる時もある。
その変化を、美しいと思う。"
小窓を毎日じっと眺めていた、あの横顔を思い出したら、がむしゃらに手足が動く。
「…っ、」
急な疾走に息が上がってもどんなに格好悪くても、
早く、辿り着きたかった。
"今日のきらきらは、
悲しい涙が織りなす乱反射かもしれない。
明日のきらきらは、
苦しい汗が弾けた一瞬かもしれない。"
あいつが前を向けるようになるまで、
朝と向き合えるようになるまで、
そう自分に言い聞かせてきた。
"もがきながら、それでも日々
輝きを生むあなたに、
寄り添う私たちでありたい。"
でも、本当は違う。
別に、「今日は駄目な日だなあ」って、
元気じゃ居られない、そういう時が
当たり前にあって良いから。
___俺は、側でそれを受け止めたい。
こんなのもう、お前が好き以外の理由があったら、
こっちが教えて欲しい。